競技かるたのルールについて説明します。
(参考) 全日本かるた協会
『How to play かるた』 / 『競技会規定細則』(PDF)
もくじ
上の句と下の句
ふつうのカルタでは、たとえば「いぬもあるけば ぼうにあたる」と読まれたら、「い」とかかれた札をさがして取ります。
しかし、競技かるたでは、歌の最初の半分、「上の句」だけが読まれ、残りの「下の句」は、読まれません。
つまり、上の句だけで、そのあとに続く下の句がわからないと、取れません。
陣地とは
競技かるたでは、対戦するおたがいの人が、はじめに25枚ずつの札を持ちます。札を置く場所のことを陣地と言います。
そして、自分の陣地を「自陣」、相手の陣地を「相手陣」と呼びます。
陣地の大きさ(札をおける広さ)は決まっていて、陣地がどこまでかをあらわす「わく」のことを、「競技線」と言います。
競技線といっても、畳の上に、ほんとうに線が引かれているわけではありません。ふつうは、陣地の大きさと、自分の腕の長さとくらべておき、腕を使って陣地をつくります。
なくして勝つ
競技かるたの勝ち負けは、「どちらが札をたくさん取れたか」ではなく、「自陣の札をどちらが先になくすか」で決まります。もちろん、たくさんの札を覚えて取れるほうが、より早く自陣の札を減らせます。
お手つきにならない?
競技かるたでは、
その1:読まれた札と同じ陣にある札をさわることができます。たとえば、相手陣にある札が読まれたときは、相手陣のどの札に、なん回さわっても、お手つきになりません。
その2:また、読まれた札を直接さわるだけでなく、ほかの札を使って陣地の外へ押し出しても、取りになります。
その1とその2 のルールによって、競技かるたでは、「払い」によって札を取るのが基本です。外側にある札が読まれたとき、その内側にある札から、横一列をまるごと払って取ることもできるのです。
札を「おくる」
「自陣の札を先になくしたほうが勝ち」ですが、そうすると、相手陣の札を自分が取っても、数が減るのは相手側です。
このとき、競技かるたでは、自陣から、どの札でも好きなものを1枚、相手に送ることができます。
なので、相手陣の札をとっても、ちゃんと自陣をへらせます。
お手つきがあった場合も、お手つきをしなかったほうが、相手に1枚送れます。